小さい帽子の、消防士・・・(笑)

この記事は2009年7月2日に投稿されました。現在の状況とは違う可能性がございます。

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鬱陶しい梅雨が明ければ夏本番だっ!夏の風物詩と言えば、夜空を大輪の花で覆いつくす打ち上げ花火を思い出す。この打ち上げ花火と対極にあるのが、小さく儚くも美しい線香花火だっ。これも日本の夏には欠かせない。ところが最近の線香花火というと、大半が中国製であり、作りの粗さか、また工程の手抜きか、最後まで続け難いものがほとんどで、楽しみの一端を欠いてしまっている。当然、日本には日本のすばらしい線香花火があったようだが、製作コストの関係から、近年は絶滅に等しいと聞いた。そんな中、日本伝統の純国産の線香花火を復活させようという動きが起こった。が、いざ進めてみると、最も大切な火薬が入手できずに困難を極めたという。当時の技術が絶えてしまっていたから・・・。そんな折、愛知県の花火製作会社の倉庫の片隅から、茶筒一本分の火薬が発見された。これが、かつての美しい線香花火の火薬だったという。純国産の線香花火は、多く目にする中国製の物とは異なり、火花は大らかに遠くまで瞬き、時間とともに、その形は柳の枝垂れの儚げな火花に移り変わり、途中で消えることもなく、仄かな余韻を残して燃え尽きるのだった・・・。