難い・・・。

この記事は2009年7月15日に投稿されました。現在の状況とは違う可能性がございます。

9-9-6ことばは記号・道具である。便利なものであるが、使い方を誤ると、大変なことになる。 わが国は「言霊の幸はふ国」だ。日常生活でもことばを大切にして来た。女子中高生のことばが荒っぽいといって批判されたのは、ついこの間のことだが、近ごろでは通勤車内でのOLの会話にも、同じことが言い当たる。こうした現象の背景は一つではあるまい。明らかなのは、日常用いることばを自省的に眺める訓練を受けていないという点にある。そして家庭の躾がなくなったことが、それに拍車を掛けている。朝のプラットホームで電車を待つと、昨日と同じアナウンスが繰り返されている。その中に、やや気に掛かる言い回しがあった。「お待ちしてください」「ご注意してください」通常、日本語の尊敬表現はオ〜スル・ゴ〜スル、オ〜ニナル、ゴ〜ニナルという形を取る。また謙譲・謙遜にはオ〜致ス・オ〜申スを用いる。この例では、両者に混同のあることが解る。そこで、「お待ちください」「ご注意ください」とするか、「待ってください」「注意してください」とするのが正解ということになる。要は気付いたところで改めるよう心掛けることであろう。ことばの話題を今一つ。巷では、 「〜じゃないですか」が流行っている。初めて聞いた時は、喧嘩を売られているのかと錯覚したものだ。これは本来、相手を詰る場合に使う表現である。従来の用法は、「必ず返すって言ったじゃないですか」「あの時、同意したじゃないですか」といった形であった。その転用で、厳密には誤りである。相手の同意を得ようとする場合には、「新年会には来てくださるんでしょ」「ご賛成くださいませんか」などに拠るのが一般であった。話ことばは流動的なのが特徴がある。