京都会議 〜理事長編〜

この記事は2016年1月28日に投稿されました。現在の状況とは違う可能性がございます。

1月の後半の木〜日、全国各地のJCメンバーが京都に集う会議が毎年行われています。「京都会議」と言って特に土日は総会・メインの式典・フォーラムが行われることもあり、街を歩けばJCだらけという景色がこの時期の京都の恒例となっております。

本年度は理事長として、122日金曜日の「(公社)日本青年会議所 東海地区協議会2016年度 第1回会員会議所会議」からの参加となりました。その後、御殿場JCより(公社)日本青年会議所 総務グループ総務委員会に出向し木曜日から京都入している田代真基副理事長を激励に委員会ルームに伺いました。あいにくリハーサル真っ最中で田代委員には会えませんでしたが、総務委員長に「ビシバシ鍛えてやってください」と「富士山頂」60個を渡してきました。日本JCの委員会では北は北海道から南は沖縄まで全国各地から出向しているメンバーで構成され事業を行っていきます。自分が望めば静岡県内はもとより全国規模の人脈やネットワークを得られるのがJCの魅力の1つです。田代委員とは次の日の総会の受付で会えました。非常に頑張っていて頼もしかったです。

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土曜日には多数の御殿場のメンバーも京都入りし、いよいよ京都会議が本格的に始まりました。まずは2016年度全国大会広島大会の調印式が行われ、その後(公社)日本青年会議所の総会が行われました。日本JCの総会は全国700近くある各地青年会議所が議決権を持っており、会場は各地の理事長しか入れません。こういった大きい総会は初めてだったのですが、とても貴重な経験をさせていただきました。非日常の世界に触れられるのもJCの魅力の1つですね。

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その後メインフォーラムが行われ「パラダイムシフト」をテーマに多摩大学教授 田坂広志氏の講演と2部では田坂氏とサッカー日本代表元監督 岡田武史氏の対談を聞かせて頂きました。「パラダイムシフト」とは価値観をシフトしていくこと。お金がすべての価値基準の現代において、目に見えないものに価値を見出していく。そういったお話を聞くことが出来ました。この講演を通じて良く耳にする言葉を思い出しました。「日本は経済発展を遂げたけれども何かを失った。」連日目を覆いたくなるような悲惨なニュースや諸問題。地方都市の人口流出からの疲弊。人と人の繋がりが希薄になっている社会。しかし何を失ったか皆良くわからない。これはまさに目に見えないもの、見えない価値を見る力を失ったのではないか。そう感じました。私の所信においても「心の豊かさ」を取り戻すというのをひとつのテーマとしております。豊かな心とは、見えない価値を見える心。そう捉えると我々がどんな行動をしていくべきか見えてくるような気がします。

また岡田氏との対談では現在やられている今治FCのオーナーについて、何故監督では無かったのかのお話しをされておりました。岡田氏はこうお話しされていました。

「日本のサッカー教育は、小さいとき自由にやらせて大きくなってから日本のシステム的なサッカーについて教える。しかしあれだけ自由に見えるスペインサッカー界は逆で、幼少期に徹底的にスペインのサッカーを叩き込む。大きくなってからは自由にやらせる。私は今の日本の育てかたより、スペインのほうが自然に思える。だから日本でもこのやり方でやってみたい。ビッククラブから監督のオファーは来ていたが、ビッグクラブでこれをやるには、一度クラブで培われてきた文化を壊してから作り直さないといけない。だったら壊す手間の無い今治FCで1から作ってみたくなった。監督ではそれはできない。だからオーナーになった。」

今までサッカー監督は選手引退後にその経験からなり、戦略等を考えていくのでチーム経営とは無縁のイメージだったので、岡田氏がまさに経営者であることに驚いたと共に、日本のサッカー界の未来を本気で考え行動していることに感銘を受けました。

その夜のLOMナイトでは橋静岡ブロック協議会会長よりお心づけを頂きました。会長ありがとうございます。

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そして最終日の日曜日。(公社)日本青年会議所 新年式典に参列いたしました。第65代会頭 山本樹育君の所信を拝聴し力強いメッセージが心に響きました。使命とは命を使うと書く。同じ命を使うなら今出来ることを全力でやろう。壇上で凛としながら熱く想いを発せられる会頭も、また会場にいる全国各地の理事長やメンバーも同じ想いで日々活動している。あの場、あの瞬間にいた誰もが自分たちで日本を本当に変える。良くしていくと、改めて思ったことと思います。同じ世代の人から大きな刺激をもらえるのもJCの魅力の1つですね。

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式典の後、地元で所用がありすぐに帰らなければならなかったのですが、御殿場JCのメンバーは石山副理事長が入会された、全国の女性メンバーの会「なでしこ」に石山副理事長と共にオブザーブされ、そこでも多くを学んだようです。

3日間学びが多く文章も長文となってしまいましたが、JCは自分が飛び込む勇気をもって、学ぼうと思えばどこまでも、成長したければ何にでも成長できる組織であると改めて感じました。

(一社)御殿場青年会議所 理事長 込山正一郎